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転職へのストーリー〔自動車ディーラーに訪れた1人のバリスタ〕

こんにちは、鷲の珈房です。自己紹介で経歴などを書かせて頂きましたが、好きなことを仕事にしたいと思った出来事について書いていきます。

もし今、転職に悩んでいる方がいたら少しでも参考になればと思います。

目次

〔自動車ディーラーに訪れた1人のバリスタ〕

僕は、新卒で自動車ディーラーの営業マンになりました。

この会社に入社する決め手となったのは、他社と圧倒的に違うことをしてお客様満足度を全国1位に輝いたという実績でした。

自動車の正規ディーラーは、工場を持っているメーカーから商品となる車を仕入れて販売するという、いわゆる販売店という立ち位置です。

メーカーとしては、ブランドイメージがあるのでショールームの内装や、ファニチャーなども統一するのが基本です。ただ、この会社はメーカーに許可を得て全く違うブランディングをするように全てを変えていました。(例えば、他社が白の椅子が基本なのに、真っ赤な椅子でした)

そのほかにもイベントも多彩で、売り上げを考えないようなイベントを年に数回行い、本当に顧客のことを考えている会社だったと思います。

入社から時は経ち、2年目の秋、出張バリスタという形でショールームに来たお客様にコーヒーを振舞うイベントを行うことになりました。

当時の僕は、2年目ということでノルマに追われ、数字が追い付かないと店長から怒鳴られるような毎日を送っており、現実から逃げるように休みの日にはタリーズコーヒーで本を読むのが日課でした。

コーヒー好きな僕は、「営業マンにもコーヒーを配ってくれたらいいなぁ」そのくらいでしか考えていませんでした。

出張バリスタイベント当日、白髪交じりのダンディな男性バリスタが現れて、手際よくドリップやエスプレッソの準備を整えます。週末ということもあり、多くのお客様が来店され、コーヒーを楽しまれていました。

いつものように接客をしていると、
あることに気が付きました。

お客様が本格的なコーヒーで笑顔になっていたのは分かっていたのですが、それ以上にバリスタの方が笑顔で楽しそうに働いている姿にくぎ付けになりました。

「こんな楽しそうに働く人がいるんだ、、、」

イベント終了後、営業にもコーヒーを振舞って下さり、親切にコーヒーの説明や雑談をしてくれたことを今でもはっきり覚えています。

・朝煎りのコーヒーは、酸味が美味しいこと
・東京のグリッチコーヒーの豆を使っていること
・今はフリーのバリスタでやっていること

どんな話もすごく熱を持って話していました。

そのイベントから1週間後には転職サイトに登録していました。

当時の仕事に悩んでいたこともありますが、それ以上に【好きだと思えることを仕事にしたい】という気持ちが圧倒的に上回ったのです。

1か月後には、一部上場直後だったSP社の内定をもらい転職することになりました。

地方の会社ということもあり、先輩方からは止められましたが、全て前向きに考えていたことから転職活動を進めること・家族にしっかりと打ち明けること・自分の将来を考えることが自然と出来ていたので、転職も成功して円満に退職することが出来たと思います。

むしろ退職する直前が一番やる気に満ちていたくらいに、かなりの商談を成功させていました(笑)

あの1人のバリスタに出会わなければ、今の自分はいないと思っています。

その出会いを作ってくれた会社にも感謝ですね。

何度か転職を経験した、僕の1回目の転職談です。

もし、転職を悩んでいる方に少しでもアドバイスが出来るのであれば、小さなきっかけでも心が前向きに動く瞬間があれば逃さずに流れに身を任せることだと思います。

嫌だ嫌だとネガティブな感情だけでは、転職後も別の嫌な部分に負けそうになってその繰り返しになってしまうように感じます。

だから少しでも前向きに考えられる時がチャンスで、今まで視野に入れていなかった業界や業種でも興味があれば、好きだという気持ちがあればその想いで成功するんじゃないかと思います。

この話では、僕には運よくきっかけが生まれましたが、自分から新しいことを始めたりコミュニティに入ったり変化を取り入れていく方がきっかけが生まれやすいと思うので、悩んでいる人こそ新しい何かを始めてみてはいかがでしょうか。

長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

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