Aillio Bullet 日本で必要な変圧器について解説する

こんにちは、鷲の珈房です。
Aillio Bulletについての記事は非常に人気で、問い合わせも多い変圧器について少し解説していこうと思います。

導入したいけど工事をしたくない方は是非参考に。

この記事で分かること

・Aillio Bulletを家庭で導入する変圧器について
・どの変圧器を購入すれば正解か
・変圧器を使っていて安全か

目次

変圧器とは

電圧を高めたり抑えたりする機器を変圧器と呼びます。
海外仕様の電化製品は設定してある電圧、コンセントの形状が違うため、そのまま日本で使用することが出来ません。そこで、出てくるのが変圧器です。日本の一般的な2つラインの入ったコンセントと変圧器を繋ぎ、海外仕様の電化製品を変圧器自体に付いているコンセントに繋ぐ。たったこれだけで使用が可能になります。

Aillioの製品詳細

Aillio

Aillio Bulletも元々が台湾で作られている焙煎機ですので、通常のコンセントでは使用が出来ません。Aillioの変圧器について見ていきましょう。

加熱システム:IH
電圧:単相200V、50/60Hz
電源:単相200Vアース接地付きコンセント単相配線
消費電力:1500W
サイズ:L750mm、W310mm、H420mm
重量:17.6㎏
     参考:(株)ノーザンコマーシャル

上記の通り、Aillioを使用するには200Vの電圧が必要で、日本でもコンセントは110Vです。
使用するために、変圧器が良いのか工事が良いのか深堀してきます。

変圧器 or 電気工事

変圧器と工事どっちが良いの??

Aillioを検討される方が一度は思うことだと思いますが、
僕自身も非常に悩みました。ポイントとなるのは次の2点でした。

・金額的にどちらが安くなるのか
・手間がかからないのはどっちなのか

①金銭的には大きく変わらない

Aillioを使うために、なるべく安く抑えておきたいですよね。変圧器を色々と検索するとピンキリ出てきます。安いものは4000円前後、高いものは30000円ほどと幅があります。Aillioのワット数を考えると性能的に妥当な変圧器で12000~13000円ほどです。

対して電気工事をすると業者にもよりますが、10000円前後が多いようです。
金銭面で見ると若干工事の方が安いものの大きな差が生まれないという結果です。

②手間がかからないのは変圧器

次に、手間がかからないという点。ずっと同じ環境で焙煎をするなら工事をするだけで何も気にすることはないのですが、賃貸の場合はどうでしょう。僕自身が賃貸での焙煎のため、引越しなどを考えた時に何度も工事をするのは費用がもったいない、そのたびに依頼する手間があるなと感じたので、賃貸の場合は変圧器がおすすめです。

焙煎小屋や一軒家なら電気工事、賃貸なら変圧器を選ぶと良いと思います。

購入する先に押さえるポイント

変圧器を選ぶとなると意外と種類も多く、そもそも海外製が多いので迷われると思います。気にするポイントは、適正な性能の変圧器を購入することです。

ポイント①W(ワット)数
変圧を行う際に、使用したい電化製品のワット数の2倍ほどあると安全と言われています。Aillioは1500Wですので3000W以上対応の変圧器なら安全ということです。4000円前後の安いものを見てみると500Wの設定ですので、購入時は気を付けるようにしましょう。

ポイント②変圧の種類
変圧はアップトランスとダウントランスの2種類があり、100V→220Vにしたいのか220V→100Vにしたいのかで用途が変わってきます。Aillioの場合は、通常100Vの家庭用コンセントから数値を上げて200Vに対応したいのでアップトランスになります。間違うと全く使えないので気を付けましょう。

Aillioにおすすめな変圧器

鷲の珈房でも使用していて問題なく使っている変圧器とおすすめ変圧器2種をご紹介します。

実際に使っている変圧器

こちらが実際に使っている変圧器です。購入した当初はあまり情報が出てこず、ワット数などもあまり気にせずにとにかく使えないと心配でしたので、少し金額を出して保険をかけて選びました。半年以上焙煎していますが、全く問題なく稼働してくれています。

おすすめ変圧器2種

本当に心配症な方は、僕と同じ上の変圧器を選べば間違いないですが、ハイスペックで必要ないと思うので、2種類紹介します。まず1つ目は、同じメーカーから出ている4000Wまで対応のモデルです。対応ワット数でも十分で、価格も4000円ほど安くなるのでこちらを購入すれば問題ないでしょう。

2つ目は、メーカーは違いますが3000Wまで対応のモデル。実際の使用を考えるならAillioの1500W×2倍の3000Wもあれば十分ということでこちらをご紹介します。値段の差は上記4000Wモデルと比較すると1000円ほどの差ですが、重さが1㎏ほど軽くなので、焙煎の度に位置を動かすようであればこちらをおすすめします。

そもそも変圧器は安全なのか?

こちらは問題なく、変圧器の選び方を間違えなければ安全です。Google検索で「変圧器 事故」などと色々と調べてみましたが、何か起こったような事例は見つかりませんでした。ただ、前述しているように使用する電化製品のワット数と変圧器の対応するワット数を間違えてしまうと故障が起こります。間違いなく、3000W以上の余裕のある変圧器を選ぶようにしましょう。

どのくらいの焙煎が可能か

変圧器の耐久性の話です。現在、Aillioでの焙煎を半年間続けて週に1~2回の頻度で焙煎を行っておりますが全く問題ありません。多い時は、1日に5~6バッチほど回しますが火力が落ちたり、ドラムの動きが悪くなったりすることは全くありません。ですので、個人向けにオンライン販売する程度であれば全く問題なく焙煎が可能です。

卸しやAillioでの焙煎が追い付かないくらい豆が必要になる場合、そもそも焙煎機をもう少し大きくした方が良いかと思うので、焙煎機自体の見直しをすべきかと思います。

火力はどこまで出せるのか

最大火力で問題なく使用できます。Aillioは、パワーレベル1~9まで調整が可能ですが、最大の9まで上げても正常運転しております。深煎りや、高火力短時間での焙煎を検討されている方も様々な焙煎に対応できますのでご安心を。

まとめ

変圧器まとめ

・変圧器は海外の電化製品を使用するのに必要な機械
・金銭的に電気工事と大きく差はない
・賃貸なら変圧器でAillioを使用しよう
・Aillioを使用するために3000W以上の変圧器を選ぼう
・1日5~6バッチ、最大火力でも問題なく使える

いかがでしたでしょうか。Aillioを購入するにあたっての不安は解消されましたか?僕が購入した時には、こういったブログなどの情報がどこにもなかったので1人でも多くの方に役立ってもらえたら幸いです。

少しでも参考になった方で鷲の珈房を応援してくださる方は豆の購入も是非お願いします!

それでは、良いコーヒーライフを。

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