コーヒーで副業を始めたい、焙煎を本格的に始めてみたい
そう思った時にSandbox SMARTは購入する候補に入りやすいと思います。では、R1とR2どちらを選べば良いのでしょうか?
それぞれの違いを比較しながら見ていきたいと思います。R1を1年半焙煎してきた筆者の意見も是非参考にしていただければと思います。
・R1とR2の大きな違いは?
・美味しく焙煎出来るのはどっち?
・副業に向いている焙煎機はどっち?
・業務用焙煎機との違いは?
Sandbox SMARTとは
◆Sandbox SMART R1
クラウドファンディングのマクアケにて
2021年に総額約6100万円の
応援購入を達成した台湾発の小型焙煎機で、
一回に焙煎できる容量は100g。
◆Sandbox SMART R2
大好評だったR1の容量を大きくして、
より業務用でも使いやすくした2022発売のモデルです。
最大容量550gまで焙煎可能です。
R1とR2は基本的には、サイズを大きくしたモデルになりますが、
厳密には違うポイントがあります。
細かく見ていきましょう。
R1とR2の違いはどこ?
大まかな違いは以下の4つだと思います。
◆ドラムの仕様
◆本体サイズ・容量
◆デザイン・配色
◆価格設定
一番の違いはドラムの仕様
R1はドラムを取り出すことが出来る仕様に対して、
R2は内蔵型になっています。
これが一番の大きな違いだと思います。
R1の良い点~メンテナンス面~
メンテナンスの点においては、ドラム部を綺麗に掃除が出来るので良い点ではないでしょうか。チャフの掃除などもドラムを取り出すことで本体内の掃除は比較的簡単に済ますことが出来ます。
R2の良い点~焙煎の安定性~
ドラムを余熱した際に、R1は豆を入れたドラムを本体内に入れないと焙煎出来ないので、その際に内部の温度が下がってしまいます。これがドラム内蔵型であれば解消されるので、安定した焙煎が出来るでしょう。
本体サイズ・容量
サイズ感はひと一回り大きく、重さも5㎏ほど重たくなります。その分、焙煎容量が450g増えるので、たくさん焙煎したい方はR2が良さそうですね。色んな場所で焙煎したり、テスト的に焙煎するならR1が使い勝手が良いと思います。
機種 | 本体サイズ(重量) | 焙煎可能な容量 |
---|---|---|
R1 | 230×260×255mm(7.0㎏) | 100g |
R2 | 380×328×270mm(12㎏) | 550g |
デザイン・配色
R1はカラーが選べるので少しポップな印象や部屋に合わせて選べるのに対して、R2はシンプルなブラック1色の展開。
機種 | カラー |
---|---|
R1 | ブラック・レッドで選べる(本国にはブルーもある?) |
R2 | ブラックのみ |
価格はどのくらい違う?
機種 | 一般発売価格 |
---|---|
R1 | 110,000円(税込) |
R2 | 337,000円(税込) |
金額は3倍もの差がありますね。R1を所持している筆者からすると、自分の分だけであればまずR1で十分だと思いますが、ドラムの仕様の差や焙煎量を考えるとR2も非常に魅力的です。
美味しく焙煎出来るのはどっち?
飲み比べたわけではないのですが、Sandbox R1で焙煎した豆を1年半飲み続けた後に、火力の強いAillio Bullet R1 V2という業務用焙煎機を使っていて、火の通りが良くなって美味しくなったと感じています。
このことから、満遍なく、しっかりと火が通って必要な時に十分な火力を与えられるR2が美味しく焙煎出来るのではないかと思います。
副業に向いているのは?
理由は2つあります。
1つ目は、焙煎の安定性。ドラムの仕様がやはり大きいと考えていて、毎回取り出してだと手間もあるのと、温度差が均一に出来ないと思うので、販売するのであれば同じ焙煎を目指すべきなのでR2をおすすめします。
2つ目は、焙煎量です。最大焙煎量がR1だと、100gですので少量のみの販売になってしまいます。150g・200gなど少し量の多い量でレパートリーを増やしていきたい方は550gまで焙煎可能なR2をおすすめします。
ただ、注意点としてR2の推奨焙煎量が200g~となっていたので、これから焙煎を色々と勉強していきたいと考えている方は、R1で半年~1年くらいは色んな種類の豆を焙煎したり、焙煎度合いを変えて知識を深めていってからR2を増設する流れでも良いと思います。
業務用焙煎機との違いは?
R1、R2の違いを見てきましたが、業務用焙煎機と比較するとどう違ってくるのでしょう。
筆者が使っているAillio Bulletという小型の業務用焙煎機と比較してみましょう。
Aillio Bullet R1 V2との比較
R1 | R2 | Aillio | |
---|---|---|---|
焙煎容量 | 100g | 200g~550g | 100g~1000g |
出力 | 600W | 900W | 1550W |
必要電圧 | 100V~120V | 100V~120V | 200V |
最大火力 | 220℃ | 240℃(最大30秒) | 245℃ |
焙煎方法 | 直火式 | 直火式 | 半熱風式 |
価格 | 110,000円 | 337,000円 | 約540,000円 |
簡単に表でまとめてみましたが、一番大きな違いは火力でしょう。
R1に比べるとR2はMAX240℃まで火力を上げられるので、必要な時に火力をしっかりと与えることが出来るので、より立体的な味わいを作り出すことが出来ます。さらに、Aillioになると出力も一気に上がるので高火力をしっかり維持できるため北欧スタイルの短時間焙煎まで可能になるでしょう。
焙煎方法でも直火式のSandbox、半熱風式のAillioという違いが出てきますので、香りを挽き立ててコーヒーらしい味わいを作りやすいのはSandbox、中でもR2だと言えます。柔らかい味わいを作りやすいのは半熱風式のAillioですので、イメージしている味わいから焙煎機を選んでも良いと思います。
業務用100万円以上になるものも多いので、あくまで個人での焙煎を行うのであればどれもコスパが良い焙煎機だと言えます。筆者は、半熱風式に憧れがあったのでR1を使った後、Aillioを購入しました。
Sandbox R1・R2比較まとめ
・これから焙煎を始めていくなら扱いやすいR1
・メンテナンスのし易さはドラムを取り出せるR1
・本格的な副業に向いているのは容量の多いR2
・火力の強さでより立体的で安定した味わいを作れるのはR2
どちらのモデルも簡単操作で焙煎可能、アプリで記録も残せて本格的な焙煎が出来るので文句なしで良い焙煎機と言えると思います。R1を購入して後悔は1ミリもありません。ただ、今の現状を考えた時に、手回しなどで焙煎経験が少しでもあるならR2がおすすめ、0から始めますという方にはR1をおすすめします。
少しでも購入の参考になりましたら幸いです。良いコーヒーライフを!