【Aillio Bullet】余熱の違いによる浅煎りへの影響

Aillio Bulletでの浅煎りはうまく焼けるの?

2種類の焙煎でプロファイルを作ってみたので参考にしてみてくださいね、余熱を変えることで焙煎時間をコントロールして違いを見ていきましょう。

この記事で分かること

・Aillioでの浅煎りの特徴
・焙煎の違いによる影響を2つのプロファイルから読み取る
・好みによっての焼き分け

目次

Aillioでの焙煎の特徴

Aillio

Aillio Bulletは回転するドラムの下からドラム本体を熱する半熱風式の焙煎機です。ですので、豆本来の味わいを引き出しつつ、直火式に比べて柔らかく丸い味わいになります。ホッとひと休みするような時にちょうど良い味わいが作りやすい、そんな特徴の焙煎機です。

浅煎りにするとどうなるか

では、浅煎りはどんな仕上がりになるのでしょうか?

浅煎りながら優しく甘味のある味わいに仕上がります◎

プロファイルによっては、甘味を強く感じるようにも出来ますし、逆に優しさが際立ってぼやけた印象にもなってしまいます。自分の好みに近づけるように調整を行っていきましょう。

2つのプロファイル

実際に焙煎した2つのプロファイルをご覧ください。ある程度条件は揃えて、主に余熱の違いによる焙煎時間の変化が主な違いになります。

今回使用した豆

グアテマラ ウエウエテナンゴ ワイカン ウォッシュド
(商社DCSさんから購入)
約250g

プロファイル①

余熱を160℃と低めに設定して、徐々に火を入れていくプロファイルです。イエローポイントまで7分41秒かかっていて、その後、火力を上げて1ハゼを迎えたのが12分24秒。1ハゼ後は約1分で焼き止め、ロスは11%という結果に。

プロファイル②

余熱を200℃に設定し、短時間焙煎のノルディックローストに近い焙煎です。イエローポイントまでは5分40秒、火力を上げて1ハゼを9分13秒に迎える。その後、約1分で焼き止め、ロスは12.8%という結果になりました。

2つの焙煎から読み取れること

・余熱を40℃変えることで焙煎時間は3分以上も差が出た
・焙煎時間は伸びたものの各フェーズの割合はほぼ同じになった
・1ハゼ後の時間は揃えたが、ロスは1.8%の差が生まれた

カッピング結果

2つの豆をそれぞれ約2週間エイジング後にカッピングを試みた。結果は以下の通り。

プロファイル①余熱160℃
やんわり丸みのある味わいで、じんわりと甘みを感じることができた。ホットで飲むと非常に心地が良く、アイスではやや物足りない印象を受けた。

プロファイル②余熱200℃
飲んだ瞬間にキリッとした味わいで酸味も際立っている印象。コーヒーらしさも感じられた。アイスでも負けない個性が際立っていてノルディックローストらしい焙煎に仕上がった。やや焦げた印象も感じられたので、ハゼ後はファンを少し強めた方がよりスッキリした浅煎りを楽しめるように感じた。

見た目は区別つかないほどの違い

好みによる焙煎の仕方のおすすめ

Aillioの焙煎の特徴は柔らかく仕上げやすいこともあるので、じんわりと落ち着く味わいを求める方は余熱を控えめに設定して、時間をかけて火を入れていく焙煎がおすすめ。

逆に、酸味をしっかり際立たせたいのであれば、ノルディックローストも可能なので余熱をしっかりと上げて短時間で仕上げるのがおすすめです。

この辺は好みもありますが、豆の品種によっても変えていくと良さそうですね。
例えば、エチオピアのナチュラルならノルディックにしてみたり、ルワンダのウォッシュドならじんわりと焙煎してみたりと変化を付けていくとよりコーヒーを楽しめそうですよね。

今回の焙煎まとめ

浅煎りへの影響まとめ

・余熱の違いによって焙煎時間に3分もの差が生まれた
・焙煎後のロスに1.8%と大きく差が出た
・余熱が高い焙煎(ノルディックロースト風)の方が酸味が際立った
・余熱が低い焙煎の方がじんわりと甘みを感じやすかった
・アイスコーヒー用の浅煎りなら余熱高めがおすすめ

今回は余熱を40℃差をつけて焙煎しましたが、この差をもっと広げて余熱230℃ほどにしてもより違いが生まれて面白い結果になりと思いますし、よりノルディックローストにも近くなるのではないかと思います。

コーヒーの焙煎はやはり楽しいですね。

それでは、よいコーヒーライフを!

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