浅煎りとか深煎りとかどうやって判断するの?
焙煎を始めると一度は考えて、ハマってしまう落とし穴のようなものですよね。ある機械でその問題を一発で解決できるので、お教えします!
・焙煎度を自分で感覚で判断しなくても良くなります
・焙煎度合いを測定できる機械「ローストカラーアナライザー」について丸分かり
・コーヒー屋さんの裏事情が垣間見えるので注意…
焙煎度は自分の目で判断しなくて良い!?
まず、私の実体験を聞いてください。
オンラインスストアをオープンして、いざ豆を販売しようと思った際、「焙煎度をどうしよう?」と考え始めました。今まで色々なコーヒーを飲んできてはいるので、浅煎りか深煎りかの判断はつきましたが、中浅煎りや中深煎りなどまで含めると実際に自分の焼いた豆がどこに区分されるのか分からなくなったのです。
そこで、コーヒーの書籍を読み漁りましたが、基本的には色で判断するしかないという事実に気が付きました。ただ、これが豆の品種によっては「あまり黒くなっていないのに深煎りのような味がしたり」「深煎りの焼き加減で焼いているはずなのにあまり色味がつかなかったり」したわけです。それからは、自分の中で基準を決めてハゼ後の時間や火力によって焙煎度を決めるようにしました。
数か月経ち、やはり気持ちが悪かったのです。「これって本当に中深煎りなのか?」「中煎りのつもりなんだけど」と自問自答が止まりませんでした。
そこで調べてみると焙煎度を測定する機械があることを知りました。
なんでもコーヒー協会の基準に則って測定してくれるとのこと。
「やっと、このモヤモヤから解放される」と安堵したのを覚えています。
それが【ローストカラーアナライザー】です。一体どんなものなのでしょうか。
事項で解説していきます。
ローストカラーアナライザーとは?
端的に言うと、焙煎度合いを視覚化するための機械です。
コーヒー豆を赤外線センサーで測定することで焙煎度を決定します。ですので、肉眼で判断できない「深煎り」と「中深煎り」の境界や、「中煎り」「中浅煎り」なども一目で分かるようになります。
実際に使用している機種を紹介
DiFluid ディフルード Omni
私が実際に使用しているのは、DiFluid(ディフルード)という中国メーカーのものです。価格は、約14万円ほど。今や、中国のメーカーもコーヒー関連は非常に性能が高く、日本でもトップクラスの器具も増えてきましたね。
DiFluid Omni
color:ブラック ホワイト
表記上は、ローストアナライザーとなっています。実際には、色を測定するわけではないから、ということですかね。簡単にこの機種の機能をまとめていきます。
このもモデルを選んだ理由:ずばりコスパが非常に良かったからです。価格だけ見ると非常に高価ですが、相場を見てみると他メーカーは高いもので40万円を超えてきます。熟考した結果、こちらを購入しました。
①豆の状態での焙煎度の測定
まず一番知りたいのがこちらですよね。専用の受け皿に焙煎豆をセットして、あとはスタートボタンを起動するだけで勝手にローストカラーを測定してくれます。なにより嬉しいのが、SCAというスぺシャルティ浅煎りという風に表示させることも可能です。私は、分かりやすく日本語表示させています。
②粉の状態での焙煎度の測定
続いて、豆を挽いた状態で測定することで、表面だけが焼けていないかどうかのチェックをすることができます。これにより、生焼けになっていないか、この豆はこの状態が香りが強くて好みになる、など様々な視点から焙煎を考えられるようになります。
実際のところ、この機能を使ってみてからの方がより自分の焙煎に安心できるようになったと感じています。
③粒度分布測定
こちらはコーヒーを挽いた粉の細かさ(粒度)を測定するもの。焙煎度とは関係ありません。単純に、どのくらい細かく挽けているのか、粒度は揃っているのかを測定するものなので、オンラインやお店で、お客様に挽いた状態でお渡しするのであれば、こちらで挽き目を整えてお渡しすると良いかと思います。
その他 取り入れているコーヒー屋さんが多い機種
実際に、コーヒー屋さんでも採用しているモデルは先ほどのDiFluidの他にもいくつかあるのでご紹介していきます。
ライトテルズCM-100
まずは、ライトテルズCM-100です。価格は、26万円ほどです。なかなか高価ですね。DiFluidと比べて性能の差がどれほどあるのか分かりませんが、このメーカーは何年か前から発売しており、DiFluidの方が後発のようです。機能的には、焙煎度をSCA基準での測定が可能でデータも記録してくれるとのこと。
別のモデルで、CM-200というものがあり、こちらになるとDiFluidと同じく粒度測定まで可能になるようです。価格はなんと40万越えでした…奥が深いですね。こちらを導入しているコーヒー屋さんもあるようですので、お近くにそういったお店がある方は話を聞いてみても良いかもしれません。
こちらは正規店のみの取り扱いのようなので、代理店になっているDCSさんから購入するのが良いみたいです。
RoAmi 2.0 (TRA-3000) TrueSystems
こちらもローストカラーアナライザーなどで検索すると上位に出てくる機種です。ハンディタイプの機種で、価格は税込み220,000円でした。これまた金額が張ります。機能は、ライトテルズと同じく焙煎度をSCA基準での測定ができます。粒度の測定はハンディタイプなのでついていないようです。
こちらは、Amazonや楽天、珈琲問屋さんでも取り扱いがあるので購入の面でも、非常に安心かと思われます。体温計のように使えるので非常に使い勝手は良さそうですね。
コーヒー屋さんの裏事情…
実際にいくつかのコーヒー屋さんで購入した豆の焙煎度を測定しました。コーヒー屋さんならではの裏事情が見えてきたので、少し触れていきます、、、
実は、深煎りなどの焙煎度の表記は…
私が焙煎の参考にしている大好きなコーヒー屋さんがあり、そちらで購入した豆があったので測定してみました。結果は以下の通り。
コーヒー屋さんの表記 | 実際に測定した結果 |
---|---|
中煎り | 浅煎り |
ちなみに、DiFluidは日本語表示でも段階があり、深い順に「極深煎り」「深煎り」「中深煎り」「中煎り」「中浅煎り」「浅煎り」といった具合です。分かりますか?コーヒー屋さんの表記は、2段階もSCAA基準をズレがあったのです。
もちろん、こういった焙煎度の表記はお店で決めるものなのでどうこう言うつもりはありませんが、ここまで差があると混乱してくるわけですね。
推測ですが、このお店は地方の中でも田舎にあるお店なので、浅煎りと表記してしまうとご年配の方から敬遠されてしまい、購入してもらえないからこういった基準を設けているのでは?と考えています。確かに、中煎りと書いてあれば、「真ん中の焙煎度だし酸っぱくないか」と安心できそうですよね。
まとめ
・焙煎度を可視化できることで安心して焙煎が可能
・コスパが良いものでも14万円ほどするので少し導入には費用がかかる
・挽いた状態でも測定が出来るので、生焼け状態や香りの好みの基準をさらに深められる
・コーヒー屋さんの豆を実際に測定してみると、お店の表記とSCAA基準にはかなりのズレが生じる
自分の焙煎に自身が持てないという方は、少し高価ではありますが導入する価値はあると思います。私自身が、焙煎度に非常に悩まされてきたので、この問題が解決するだけでも世界が変わりますよ^^
是非、DiFluid Omni一度検討されてみてくださいね。