コーヒーを好きになると色々と知りたくなりますよね?
特に、コーヒーの起源や品種、抽出、焙煎についてなどが一冊にまとまっている教科書があると便利です
コーヒーに関する本を20冊以上買った中でも、絶対に買って損をしないおすすめ3選をご紹介します
・コーヒーに関する間違いない教科書が1冊は欲しい人
・難しい話は頭に入らないけど、イラストが多くて内容がしっかりした本が欲しい人
・独学で焙煎を勉強したいけど、他の人はどうやっているのか気になる人
・コーヒーに関するマニアックな漫画があれば読んでみたい人
これを買えば間違いないコーヒーの教科書 3 選
この3選を選ぶにあたって大事にしたのは、専門性があり本当に役に立つかどうか
そして、他と同じような内容ではないことを基準に選びました
では見てみていきましょう!
①なるほどコーヒー学
金沢大学のコーヒー学研究会編集で、実際に大学の講義や公開講座などで教えている内容を分かりやすくQ&A形式でまとめている本です。
内容は幅広く、本当に基礎の基礎となるような内容から、「え?こんな知識あったの?」と驚くようなことまで書かれています。
例えば、基礎的な内容だと次のような内容や、
Q. コーヒーの三大栽培品種って何のことですか?
A. コーヒーの木の品種を分類すれば、300種類以上にもなるが、現在、コーヒー飲料として活用されているのは、その中の、3種類だけである。アラビカ種、カネフォラ種(ロブスタ種)、リベリカ種で、この3つを、コーヒーの三大栽培種と呼んでいる
なるほどコーヒー学 P12参照
また、こんな内容もあるので面白い
Q. コーヒー飲用の始まりは薬だったの?
A. コーヒーについて書かれた最も古い文献として残っているのは、アラビアの医者ラーゼス(850~922)のものである。彼は、900年頃、アラビアで飲用されていた木の実の液に興味を持ち、「陽気なさっぱりとしたもので、胃に非常によい」と書き残している。当時、人々はコーヒーの実をバン、煎じ出されて飲まれる液をバンカムと呼び、水に浸した生豆の入った殻のまま似出して、一種の「霊薬」として用いていた。すなわち、コーヒーの飲用の始まりは、現在、私たちが嗜好品として飲んでいるものではなく、薬としての飲用法だったのである。
なるほどコーヒー学 P56参照
コーヒー学で単位が取れる唯一の講義内容だけあって、学問としてコーヒーを学ぶことが出来ます。大学の授業でもらうレジュメのような図や表がたくさん出てくるので、学生時代を思い出しながらコーヒー学を学んでみてはいかがでしょうか?
②コーヒーは楽しい!
フランスのブルワーズカップのチャンピオン2人によって書かれた1冊で、かなり幅広い内容にも関わらず非常に細かいところまで書かれています。目次を見てみると、
- コーヒーを語る
- コーヒーを淹れる
- コーヒーを焙煎する
- コーヒーを栽培する
上記の4つに分けて説明しています。
例えば、「コーヒーを語る」では、コーヒーとはどういうものなのか・世界の取引量や体への影響などコーヒー学に近い内容がまとめてあります。
特におすすめなポイントとしては、全てのページに分かりやすいイラストで説明している点です。中でも、コーヒーの精製方法の説明などは他のどの本よりも分かりやすく頭に入りやすいと感じました。忘れてしまった内容を思い出すために、見返すには非常に良い1冊だと思います。
③人気店のコーヒー焙煎
様々な人気コーヒーショップの焙煎について細かく触れている一冊です。
特におすすめな点は、それぞれの焙煎をプロファイルで見られる点です。焙煎機は違えど、どのくらいの余熱・火力・ダンパー調整・ハゼのタイミング・焼き上がりの色などがとても分かりやすくまとめてあります。丸山珈琲や豆香洞コーヒーなど一度は名前を聞いたことがあったり、実際に飲んだことがあるお店も多いので、「あの豆はこういう風に焼いていたのか!」と、色々と考えながら非常に勉強になります。
ご自身の好みの焙煎度を主に焼いているお店を参考にしたり、焙煎機が直火式なのか半熱風式なのかで参考にしたりと、様々な視点から学ぶことが出来ます。本書の最後には、バッハコーヒーのよる「正しい焙煎のための常識」というコーナーまで設けてあるので、焙煎をある程度重ねた方でも勉強になる一冊だと思います。
更新:↓↓2023年新しく発売されたリニューアル版
イチオシのマニアックな漫画
コーヒー好きには知っている方も多いと思いますが、「僕はコーヒーがのめない」という漫画はイチオシです。
僕はコーヒーがのめない
まず、大前提として主人公は本当にコーヒーが飲めないわけではありません。非常に味覚が敏感で、雑味のない美味しいコーヒーしか飲めないので、少し皮肉が入ったようなタイトル設定になっているところがまた面白い。
簡単に内容に触れると、
彼は、企業に勤めるサラリーマンですが、コーヒーに関わる大きなプロジェクトメンバーに任命される。そして、仕事の出来るやり手の上司の影響もあり、会社の仕事として海外のコーヒー農園を訪れたり、バリスタの大会などを通して、周りに影響を与えつつ自分自身も変わっていく人間味のある漫画です。
この漫画を監修しているのは、コーヒーハンターと称される川島さん。漫画と言えど、島耕作ばりの知識量でかなりマニアックな内容も多く出てくるので、コーヒー好きにはたまらない一冊です。
とあるカフェに置いてあったので、何気なく読み始めたら止まらなくなり、すぐさまポチりました。全7巻と、多くないので全巻持っていても、思い返した時に読み切れるので非常に良いです。
まとめ
①なるほどコーヒー学
日本で唯一の大学で単位が取れるコーヒー学を、分かりやすくまとめた1冊
②コーヒーは楽しい
イラストで分かりやすくかつほぼコーヒー全般を網羅した1冊
③人気店のコーヒー焙煎
焙煎を勉強する際に他の人の意見を一番取り入れやすい1冊
④僕はコーヒーが飲めない
コーヒーハンター川島さん監修の島耕作ばりマニアックな漫画
この中でまず選ぶべき1冊は、②の「コーヒーは楽しい!」かと思います。
コーヒーという大きなジャンルの中でも、一通りまとまっている本があるだけでも非常に安心です。
また、何事も勉強するには、やる気と集中力が必要になりますが、イラストがカラーで分かりやすいだけでも楽しく学ぶことが出来ますし、イラストで覚えておけるので、忘れにくいように感じます。1冊の本と考えると高いお値段ですが、間違いない教科書と考えると妥当な価格設定かと思います。
少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
最後まで見て頂きありがとうございました。