こんにちは、鷲の珈房です
前回の焙煎で高火力PW7で焙煎を行って
改めて気づいた点がありました。
それを活かして利用の焙煎を目指していきます
前回の記事はこちら↓
今回、意識すること
・弱火でしっかり水抜きを意識
・火力を強めてハゼを迎える
・ハゼ以降は弱火で香りを形成する
結論、理想に近い焙煎が出来たので是非ご覧ください
・理想に近い焙煎のプロファイル
・アフターテイストの長い焙煎
・水抜きとハゼ後の香り形成が大事ということ
・金属製マグでも美味しいコーヒーの条件
焙煎9回目の焙煎結果
使用した豆
エチオピア コンガ農協 ナチュラル2022 原種
(商社ワタルさんから購入)
250g
これは前回同様です
この豆の正解を導き出します
設定PW・ファン・ドラム回転数
火力は徐々に上げていき、ハゼを迎えてからは落とすようにしました。変化は以下の通り
今回も誤操作により1ハゼのタイミングを間違えて記してしまっていますが、12:29が正しいタイミングです。
焙煎時間 | PW | ファン(終始一定) |
---|---|---|
0:00 | 3 | 2 |
1:00 | 3 | 2 |
~ | 2 | |
6:00 | 3 | 2 |
6:11 | 4 | 2 |
→イエローポイント | ||
6:35 | 5 | 2 |
→温度上昇が緩くなったのでPWアップ | ||
8:30 | 6 | 2 |
→ハゼを起こしやすくPWアップ | ||
12:29 | 4 | 2 |
→1ハゼを迎えたのでPWダウン | ||
13:10 | 3 | 2 |
14:00 | 3 | 2 |
→焙煎終了 |
焙煎の詳細
まず、PW3でスタートして水抜きを確実に行うことでぼやけた味わいにならないようにしました
その後、イエローポイントを迎えてからは、PW3→4に上げたが温度上昇が緩やかになったので更にPW4→5→6と上げて、B-ROR(温度上昇)を10程度に保つように意識しました。
200℃を超えて1ハゼを迎えてからは、ゆっくりと香りを形成するように火力をPW6→4→3に落として焙煎を終えました。1ハゼを迎えた温度が約204℃、終了時が約212℃となり8℃の温度上昇という結果になりました。前回までは、1ハゼ後に13.4℃~17.8程度上がっていたのでかなり緩やかになったと思います。
ドラム回転数が8→9→8と変化しているのは、9(MAX)にしないとテストスプーンですくえないので、確認する時に9に変更しております。9一定でも良いですが、かなり回転が速いのでハゼ音を聞き逃してしまうリスクを避けてそれまでは8にして、確認したい時だけ9に変更するのが良いと思っています。
トータル焙煎時間は14分でしたので、今までと比較するとかなりゆっくりになりました。
1ハゼ後は90秒で煎り止めと今までと変わらないので、ハゼまでの時間を長くすることで大きく変化をつけることが出来たと思います。あとは、エイジングを後に期待です。
エイジング後の味わい(焙煎3回目)
10日ほどエイジングを行ってカッピングを行いました
カッピング
率直な感想は、「う、うまい!!!」
今まで同じ豆を使ってきましたが、全体的なバランス感・香り・アフターテイストの長さ・全てにおいて正解を導き出せたような味わいでした。
今までのぼやけた感じもなくなり、思わずにやけてしまうほど。
エチオピアらしさも十分ありながらも、気分を落ち着かせてくれるようなアフターテイスト。ここまできたらあとは微調整を繰り返せば販売しても恥ずかしくない焙煎だと確信しました。
金属カップでの美味しさ
テントメーカー勤務ということもあり、
キャンプに持っていく最高のコーヒーを焙煎したい
という想いを持っています。
鷲の珈房として重要なポイントの金属カップでの美味しさ。これもしっかりクリアしてくれました。
カッピングの時点でステンレス・チタンで試してみて、ドリップで抽出後にチタンマグで改めて飲んだ後でも印象は変わらず、むしろグラスより美味しく感じるほどの味わいでした。
金属カップで飲むということは、コーヒーの色が見えにくいので視覚的な部分が弱くなり、金属の種類によっては金属臭を強く感じてしまうものです。つまり、特徴がなければお湯に近いコーヒーだと感じて、酸味・苦味が強すぎると強調されてしまうのです。
ですが、今回の焙煎では視覚的な部分を補填するほどの香り・バランス感、アフターテイストで余韻まで楽しいコーヒーにすることが出来ました。冷めても美味しさは続きました。
この部分を更に引き出せるように、微調整を繰り返していきたいと思います。
まとめ
・エチオピア ナチュラルを使用
・Aillioは、PW3からスタートして徐々に上げていき、ハゼ後は落とすことで理想の焙煎になる
・トータル時間を長くすることで味わいをしっかり引き出すことが出来た
・金属カップでも美味しい条件は、浅すぎず深すぎない焙煎でアフターテイストも長く感じるコーヒー
今回の焙煎は大成功でした。
あとは、細かく微調整をするのと豆ごとに火の入り方も違ってくるのでそれぞれの個性を生かしつつ、より美味しいコーヒーを求めて焙煎をしていきたいと思います。
この後、何度も調整を重ねてコーヒー豆の販売を始めました。
香り、アフターテイスト、金属カップでも美味しいコーヒーを是非お試しください。